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歪んだ愛を。
第6章 俺と薫が出会ったきっかけ 葵side

「え…そ、そうです…ね…?」
無理矢理納得させたように薫は言ったんだ。
「そういえばお前名の前は?」
「…か、薫…ですけど」
「俺は葵、西条葵!
ここで逢ったのも何かの縁だろうし
良かったらケータイ番号教えてよ!」
「え、嫌です…」
思いっきり嫌そうな顔して即答する薫。
え…俺からの誘いを断るやつ初めてだ。
こいつ気に入った、絶対手に入れたい。
「そんな嫌そうに言うなよ…」
「あの…」
薫は静かに壁にある張り紙を指さした
“図書館ではお静かに。”
と書かれており葵は吹き出しそうになるのを抑えた。

