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〇〇を教えて。。
第4章 色々あってムズカシイみたい☆☆
理玖は〔渚〕とやらから言われたファッションビルの最上階へ着いた。
『フツーのショップばっかじゃん』
キョロキョロと辺りを見回す。
カツン、とヒール音がして『―――早瀬理玖さん?』と名前を呼ばれた。
振り返ると、
黒いスーツにメガネをかけた女が腕を組み理玖を見詰めている。
透き通った白い肌。
スラリと痩身。ミニ丈のスーツスカートから形の良い脚がストッキングに包まれて伸びている。
背中まである、ストレートの黒髪は艶々と光っていた。
女は値踏みするように理玖を上から下まで舐め回すように見詰めた。
『…時間は守れるのね。
こちらへいらっしゃい』
有無を言わさずという口調で理玖を手招きする。
理玖は無言でついていく。
理玖らしくないが警戒だけはしておく。いつでも殴れるように、
意識を尖らせる。
最上階にはショップが何軒か入っていた。
渚は、
あるアクセサリーショップへ入っていく。
店員が渚に深々と頭を下げて「オーナー、お疲れ様です」と言った。
(なーる………
普段はアクセショップのオーナーなワケか)
ショップの奥に扉があり、渚はスタスタとそこに向かう。
理玖も続いた。