この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
〇〇を教えて。。
第5章 ムズカシイけどイイみたい☆


『半分?
500万だということか?』

落ち着いた宗一郎。

理玖に「頼むから払わせてくれ」と食い下がると、
やはり『それは無理だ』と断られた。

しつこくすると「なら…半分」という。



『うん。
やっぱり、宗一郎に払って貰うなんて違うよ。
それに…………優月が自分で好きこのんで羽乃ってヤクザについてったんだ。
自業自得だろ?
自分のケツは自分で拭かなきゃ』





『そうか。
___意外と、
筋を通すんだなキミは………』



『あん?(笑)
もっとグダグダかと思ってたか?
確かに悪いことしかしてきてないけどさ。
自分がした悪いことからは逃げらんねーもん』




『そうか…………
僕は、
キミを見誤っていたのだな…………』


宗一郎は車を走らせる。

理玖のアパートまで送るのだ。



『なあ?
訊くけどさ?俺のどこが好きなわけ?』


キキキ~~~~ッ……
宗一郎はブレーキを踏んだ。

『いでっ』
理玖が助手席からずり落ちる。
『急に止まんなよ!』




___怒りながら宗一郎を見ると、
顔が真っ赤だ。

(ありゃ)






『どこというか………
キミそのものというか。
具体的に言うとだな、
面白いというか………』


しどろもどろだ。


理玖は噴き出す。
『あっはっはっは!!
宗一郎、前と全然違うじゃん!
俺に説教ばっかしてたクセに~~~』
腹を抱えて笑う。



宗一郎がむっとする。

が。
『____そうだな。
前と違うな、確かに』
素直にそう思った。



〔藤代くんらしくないわ〕
毬佳のセリフ。


_____らしくなくていい。

素直で、真っ直ぐな理玖に惹かれたのだ。

取り繕うことも、虚栄心もない理玖。
〔得じゃん、カラコンなくていいし〕
率直な理玖。宗一郎が嫌で嫌で仕方なかった、蒼い瞳を理玖は〔得〕だと言った。



毬佳にもし理玖への想いを話すとしたら、
「そんなことで?」と呆れられるだろう。






〔同じ轍を踏まないように____〕
毬佳の言葉が、
宗一郎のハートに刺さる。




____大丈夫だ。
早瀬理玖は、
突然死んだりしない。





『宗一郎、
今のほうがいいぞ?
前の説教くさいの余計ジジイみてぇだし』
豪快に笑う理玖。




宗一郎は、笑う理玖に眩しさを感じたのだった…………………





/307ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ