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〇〇を教えて。。
第5章 ムズカシイけどイイみたい☆
優月は、
膝の上で拳を握る。
『うん…………
それは分かった。
詐欺じゃないのも。
だけど………』
優月は顔を上げて宗一郎を見据えた。
『会社が近くて知り合ったからって、
何であたしに援助してくれるんですか?
藤代さんは理玖の何なのですか』
真剣に訊ねる。
理玖は笑いを止めた。
『そういやそーだよな………。
俺と宗一郎は恋人………』
『え?
恋人…………??
理玖……………………あんた遂にそっちも越えたの?
じゃあ、愛人?』
優月はプチパニックだ。
『違う違う!!
愛人ノー!
えーと………何だ?宗一郎、俺ら』
理玖は頭を抱えた。
宗一郎はスッと手を伸ばしボストンバッグを取る。
そして優月に向けジッパーを開いた。
札束が顔を出す。
優月がゴクッと生唾を飲み込む。
『江名優月さん。
僕は、一介の研究者だ。
ただ早瀬くんを救いたかった。体を売って金を稼ぐなんて止めて欲しかったんだ。早瀬くんが大切にしているキミのことも救いたかったんだ。
早瀬くんには断られたよ。
「優月は安い女じゃない」って………
せめて500万と食い下がったのは僕だ』
優月は俯く。
『できたらでいい。受け取ってくれないか?
キミもよく知らない男相手に体を使って稼ぐなんて止めたほうがいい。
致し方ないのは分かるが、
体を壊してしまうよ。
自分の体を大事にしてくれ』
『……………………何で言わないの………!
理玖、あたしに隠れて何やってんのよ』
優月は理玖に怒る。理玖を叩いた。
『いて。
何って、
そりゃ優月が体使ってんなら同じようにしよーと…………』
優月の瞳に涙が滲む。
『もお!
羽乃を好きでしたことだから、
何年かかっても一人で完済しようと思ってたのに』
甲で涙を拭いながら優月が言う。
『意味わかんない』
宗一郎は優月を眺めた。
(___よく、似ているな。
理玖とこの子は………
我が強くて向こう見ずだ)
兄妹のような、
双子のような。
膝の上で拳を握る。
『うん…………
それは分かった。
詐欺じゃないのも。
だけど………』
優月は顔を上げて宗一郎を見据えた。
『会社が近くて知り合ったからって、
何であたしに援助してくれるんですか?
藤代さんは理玖の何なのですか』
真剣に訊ねる。
理玖は笑いを止めた。
『そういやそーだよな………。
俺と宗一郎は恋人………』
『え?
恋人…………??
理玖……………………あんた遂にそっちも越えたの?
じゃあ、愛人?』
優月はプチパニックだ。
『違う違う!!
愛人ノー!
えーと………何だ?宗一郎、俺ら』
理玖は頭を抱えた。
宗一郎はスッと手を伸ばしボストンバッグを取る。
そして優月に向けジッパーを開いた。
札束が顔を出す。
優月がゴクッと生唾を飲み込む。
『江名優月さん。
僕は、一介の研究者だ。
ただ早瀬くんを救いたかった。体を売って金を稼ぐなんて止めて欲しかったんだ。早瀬くんが大切にしているキミのことも救いたかったんだ。
早瀬くんには断られたよ。
「優月は安い女じゃない」って………
せめて500万と食い下がったのは僕だ』
優月は俯く。
『できたらでいい。受け取ってくれないか?
キミもよく知らない男相手に体を使って稼ぐなんて止めたほうがいい。
致し方ないのは分かるが、
体を壊してしまうよ。
自分の体を大事にしてくれ』
『……………………何で言わないの………!
理玖、あたしに隠れて何やってんのよ』
優月は理玖に怒る。理玖を叩いた。
『いて。
何って、
そりゃ優月が体使ってんなら同じようにしよーと…………』
優月の瞳に涙が滲む。
『もお!
羽乃を好きでしたことだから、
何年かかっても一人で完済しようと思ってたのに』
甲で涙を拭いながら優月が言う。
『意味わかんない』
宗一郎は優月を眺めた。
(___よく、似ているな。
理玖とこの子は………
我が強くて向こう見ずだ)
兄妹のような、
双子のような。