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〇〇を教えて。。
第6章 イイのになかなか☆
『あら、意外だとでも?
だけど蘭京大はそんなに総合ランク高くないわよ。
専門分野が強いだけで』

特に環境生物学部は全国的にも難易度が高い。
次いで医学部。

付属の医大は今やメディアで特集を組まれるほど、
患者の生存率を上げている。


遥香は経済学部だった。


『ま、藤代さんには何の伝(つて)もないから安心なさいな?
顔すらはっきり覚えてないわ』
渚は嘘を一つ混ぜた。藤代宗一郎の顔は……………………鮮明に覚えている。


そうやって嘘を現実に被せて〔今〕を受け入れる。


際限ない〈もしも………〉に心を引っ張られないように。



『そうか?
あ~~~、焦った…………
また何か見張られてんのかと思った』




クラウンがボロアパ………菅原建設の社宅に到着した。



『じゃね、サンキュー!
あ。ちょっと待ってて?』
理玖は欠伸を噛みころしながら言うと、
アパートの外階段を軽快に駆け上がる。


(……………あの子のせいだわ。
愚直と紙一重の、素直さ。
腹に何も無いんだもの)
悪そうに見えて、早瀬理玖の頭はシンプルだった。
狡猾さや計算高さが無い。
それは無防備過ぎて危険なほどだけれど。


彼の場合は〔バカ〕じゃない。




(もしかしたら、藤代さんも………
感化されたのかしら?)
そう思うと自然にクスッと笑ってしまう。


カンカンカン………
理玖が外階段を駆け下りてきた。


『ホイ、これやるよ』
窓からポイッと缶ジュースを投げてきた。


『おしるこ?
冷たいわよ?』

缶のお汁粉って…………
しかもコールドって…………

フッとチカラが抜ける。

『甘いもん飲んどきゃ癒されっから!
じゃね、オヤスミ~』


理玖が笑顔で手を振る。


『…………おつかれさま!!メッセージきちんと見るのよ!』
渚はまた涙が滲み、
慌てて堪えた。



そしてクラウンを動かし、
夜道を走る………………………………………





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