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〇〇を教えて。。
第7章 なかなかウマくいかないみたい☆
理玖は、呆けたまま夜になったことにも気づかない。
ベッドに座り壁に凭(もた)れたまま。



『理玖ー…………
粥、食べる?素うどんにするか?』
真田は理玖の体を擦る。

『明日葬式だろ?
少し食べないと保たんぞ』
真田は一向に反応しない理玖に溜息を吐いた。

『ほら。
口開け』
真田は強引に理玖の唇を開き、
スポーツドリンクを流し入れる。


プルルル…………♪♪♪
プルルル…………♪♪♪

理玖のスマホが鳴る。



真田は『ほら、鳴ってるぞ!!城田くんじゃないのか?』
と理玖を揺する。


反応しない。


『……………着信・はるか…………
女かよ、』
真田は勝手に出る訳に行かず、
呼び出し音をスルーした。
『理玖、ほら。出ろってば………』
理玖はチラリとスマホを見たが、
視界に入っていないかのようにボンヤリしている。



着信音は鳴り続けた。

『しゃーなぃなぁ、出るぞ!理玖』
真田は理玖に画面を見せてから、
応答ボタンをタップした。


『もしもしィ?』

「____あらっ?早瀬……理玖の携帯電話では?」


『あー、携帯電話は早瀬の私物です……
え~と………本人はちょっと体調不良でして』
真田は言葉を濁す。


「早瀬が体調不良?
____失礼ですが、あなたはどちら様なのでしょうか?私は早瀬の知人で渚と申します」
落ち着いた女性の声がする。

真田は思い出した。

『あ。もしかして夜の副業の……?ですかね?
オ…………僕は早瀬と同じ会社で主任をしてる真田と言います』


「ご存知ということは、
早瀬はあなたには話しているのですね?
実は仕事の時間帯なのに現場に出ておらず、
お客様からクレームが入り私が気付いた次第です」
渚は静かな声だ。


『あ~…………』
真田は片手で頭を掻きつつ理玖を見る。
(これは………伝えなきゃダメだよな?本人がこんな状態だしなぁ)『えーとですね。
本日早瀬の友人が亡くなりまして。
ショックが大き過ぎたらしく心神喪失状態なんですわ』



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