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〇〇を教えて。。
第7章 なかなかウマくいかないみたい☆
理玖は、ボンヤリしていた。



頭が上手く廻らない。


優月は目を閉じたまま横たわっていた。


城田とタカとシスターが喚きながら自分を押さえつけた。

途切れ途切れにその映像が脳内に浮かぶ。




現実感が全くない。

警察署で〔遺体の確認〕のため呼ばれた理玖。
遺書が理玖宛だったかららしい。




(____分かんねぇ……………)



ボーッと空(くう)を見る。




遺書は、
優月の文字だった。

ユルい丸文字。


何を書いていたのかも分からないまま、
手紙も警察が持ってってしまった。



『渚さん、ここが早瀬理玖の部屋です』真田の声。
『…………………失礼します。
あら、早瀬………』
渚遥香は狭い玄関にパンプスを脱いで上がると、
理玖に駆け寄った。


『早瀬?
大丈夫なの?』
体を揺する。


理玖は渚の顔を見た。

(……………誰?)
思い出せない。




『昼間に警察行って、
友人やら昔の施設の先生やらに押さえ込まれたあとからずっとこうでして』
真田がおずおずと渚に説明をする。

『_____…………
早瀬……………』
渚は理玖の呆けたような表情を見て、
ただ事ではないと悟る。


顔に生気がない。



理玖じゃないみたいだ。



『真田さん?
早瀬が疑いをかけられたとか…そういう事はないんですよね?』
渚は真田に訊ねる。

真田は隣の自宅から缶コーヒーを持って来て、
渚に「良かったらどうぞ」と渡した。

渚は遠慮しつつも頂くことにした。


『はい、
それは全くないそうです。
___裏を返せば、江名さんという子の自殺は確定ということですよね』


『自殺の理由は分かりますか?』

缶コーヒーを開けて飲む。

理玖の部屋の狭いリビング空間に座り込む真田と渚。


『ちらっと聞いただけですけど。
借金返済を理玖に半分背負われて、辛かったとか。
そんなつもりはなかったと書いてあったらしくて』


『………………………………』









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