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〇〇を教えて。。
第7章 なかなかウマくいかないみたい☆
『江名くんの直筆はそうなのだろう。
けど、何か…………
取ってつけたような気がしてならない。
理玖、行くぞ!』
宗一郎はそう言うと、
理玖を抱きかかえた。

ヒョイと。



『真田さん、すみませんが1週間だけ預かります』


真田も渚も宗一郎の行動に呆気に取られた。
『はあ、社長も大丈夫だと思うけど………』真田が言う。

『渚くん。
済まないが、夜の仕事は暫くキャンセルしてくれないか?
契約違約金が派生するなら、僕が払う』
宗一郎は渚遥香の目を見据えた。


『………いえ…………
お客様には代わりの派遣者で納得して頂きましたので……』
渚も圧倒されてしまう。


宗一郎の肩や背中はピンと伸びている。


ああ、本当に好きなのだなと分かってしまった。




『では、
夜中ですし失礼します。
真田さん、すみませんが理玖の部屋の鍵を閉めておいて下さい。では』
宗一郎は理玖の部屋を出た。



渚は、
藤代宗一郎の広い背中から怒りが溢れている気がした。

ゾクッとする。





カンカンカンカン………
外階段を降りながら、
宗一郎は考える。



(理玖……………
しっかりしろ。
江名くんの自殺には理由があるはずだ)


理玖は抱き上げられた子供のように、
宗一郎に体を預けている。
背中と膝下にある腕に、ぐったりと体重を乗せて。




___渚は引き上げた。

真田も「先生が一緒なら安心だな」と隣の自宅に戻る。






助手席に理玖を乗せ、
宗一郎は夜道を走る。


自分になら理玖を助けられると思った。



〔大切な人〕が、
自ら命を絶った経験がある自分ならば。



瑠樹の最期の青白い顔が浮かび、
宗一郎は助手席の理玖の腕を掴んだ。
片手でハンドルを握ったまま。

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