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〇〇を教えて。。
第7章 なかなかウマくいかないみたい☆
背中から抱かれている腕は、
力が緩い。

理玖は柔らかいシーツを殴り続けた。

『……………かないでよ…………』
顔を突っ伏し埋める。

涙が止まらない。




『行くな…………
…………』

俺が悪かったのかな。

泣かしまくったから?

婚約したことも知らなくて、
放ったらかしで。

でもさ、
出来ることがないじゃん。

優月が決めたことなんだから、
せめて俺が借金半分は払うくらいしか出来ねーじゃん。

宗一郎がさ、助けてくれたのに。

何で居なくなっちまうの?


宗一郎……………





『……………そういちろー………?』


理玖は顔を上げた。

『戻ったか?』
羽交い締めにしているのは。

薄明かりに浮かぶ。

白くツルリとした顔。
切れ長の青い瞳。

『そーいちろー…………』
理玖は体を捩る。
『ゆづきが…………居なくなった………』


『__そうか』


『俺が悪いんだよな?
遺書に…………書いてあった』


『それは分からない』


『分からない?
ホントに?』

宗一郎は頷く。

理玖の手を握りしめて。



『…………宗一郎…………
俺、どうすればいいんだよ………』
理玖は宗一郎の胸に頭をぶつける。
強くドンッ!と。

宗一郎の胸は硬い。

『…………ゆづき、死なせたの俺だ………』
理玖は頭を下げたまま呻く。


『それはまだ分からない。
これからきちんと調べて行こう。
そうすれば、理由が分かるはずだ』


『……………ゆづき、帰ってこねぇよ』


『一緒に生きればいい』


『誰とだよ?!ゆづきはもう……』
理玖は怒り露わに、
宗一郎に怒鳴る。


『優月くんの魂と。
それしか無い』
宗一郎の淡々とした口調。

冷たくもなく、
優しくもない。


理玖はまた涙が溢れた。

優月はもう、いないんだ。




宗一郎の膝に上体を倒れ込む。





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