この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
〇〇を教えて。。
第7章 なかなかウマくいかないみたい☆
_________________________『…………………………………
お口ア~ンしてください』
白石医院の診察室。
毬佳は今日も予約でいっぱいの患者に追われている。
『風邪ですねー。
初期の軽い感冒です。
インフルエンザではないですね。
飲み薬を出しましょうか』
55歳の男性患者は、
毬佳に見惚れている。
『聞いてますか??』
頬をつねり、顔をズイッと近づけた。
「あっ、ああ…………はいぃ~」
『お大事に~』
『先生、
肺炎のコバヤシさまが…………』
ナースがカルテを持って来た。
『発作?
じゃあ、第一ルームに通して!
あなた、吸引器用意したげて?』
はいっ、とナースが下がってゆく。
落ち着かない。
毬佳は髪をかき上げた。
(渚…………………
気をつけなさいよっ…………)
思いを込める。
久しぶりに再会したにも関わらず、
渚遥香は全く変わってなかった。
不器用で、少しだけ儚いのだ。
鉄のような私と違って…………
だから分かってしまった。
渚が、
早瀬理玖に惚れていることを………………………
(いくらオーナーがそっちの手の人間だからって、
無謀すぎよ!)
渚のことだ。
もう、
羽乃を追って名古屋にいるはず。
『しんじゃったら、生き返らせやしないんだから………………………』
「え?先生、何ですか??」隣にいたナースが首を傾げ、
『独り言よ』と返した_____
お口ア~ンしてください』
白石医院の診察室。
毬佳は今日も予約でいっぱいの患者に追われている。
『風邪ですねー。
初期の軽い感冒です。
インフルエンザではないですね。
飲み薬を出しましょうか』
55歳の男性患者は、
毬佳に見惚れている。
『聞いてますか??』
頬をつねり、顔をズイッと近づけた。
「あっ、ああ…………はいぃ~」
『お大事に~』
『先生、
肺炎のコバヤシさまが…………』
ナースがカルテを持って来た。
『発作?
じゃあ、第一ルームに通して!
あなた、吸引器用意したげて?』
はいっ、とナースが下がってゆく。
落ち着かない。
毬佳は髪をかき上げた。
(渚…………………
気をつけなさいよっ…………)
思いを込める。
久しぶりに再会したにも関わらず、
渚遥香は全く変わってなかった。
不器用で、少しだけ儚いのだ。
鉄のような私と違って…………
だから分かってしまった。
渚が、
早瀬理玖に惚れていることを………………………
(いくらオーナーがそっちの手の人間だからって、
無謀すぎよ!)
渚のことだ。
もう、
羽乃を追って名古屋にいるはず。
『しんじゃったら、生き返らせやしないんだから………………………』
「え?先生、何ですか??」隣にいたナースが首を傾げ、
『独り言よ』と返した_____