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〇〇を教えて。。
第7章 なかなかウマくいかないみたい☆
_________________________『…………………………………
お口ア~ンしてください』


白石医院の診察室。




毬佳は今日も予約でいっぱいの患者に追われている。


『風邪ですねー。
初期の軽い感冒です。
インフルエンザではないですね。
飲み薬を出しましょうか』

55歳の男性患者は、
毬佳に見惚れている。


『聞いてますか??』

頬をつねり、顔をズイッと近づけた。

「あっ、ああ…………はいぃ~」



『お大事に~』



『先生、
肺炎のコバヤシさまが…………』
ナースがカルテを持って来た。


『発作?
じゃあ、第一ルームに通して!
あなた、吸引器用意したげて?』



はいっ、とナースが下がってゆく。




落ち着かない。



毬佳は髪をかき上げた。



(渚…………………
気をつけなさいよっ…………)

思いを込める。





久しぶりに再会したにも関わらず、
渚遥香は全く変わってなかった。


不器用で、少しだけ儚いのだ。



鉄のような私と違って…………



だから分かってしまった。

渚が、
早瀬理玖に惚れていることを………………………




(いくらオーナーがそっちの手の人間だからって、
無謀すぎよ!)


渚のことだ。

もう、
羽乃を追って名古屋にいるはず。




『しんじゃったら、生き返らせやしないんだから………………………』


「え?先生、何ですか??」隣にいたナースが首を傾げ、
『独り言よ』と返した_____
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