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〇〇を教えて。。
第7章 なかなかウマくいかないみたい☆
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『よし。
早瀬………………
あなたが悲しむ顔は、もう見たくないの』


渚は自宅にて荷造りを済ませた。


いつでも処分できるように。



広い、豪華なマンション。シャンデリアがぶら下がり、
窓からは都会の街並みが展望できる。

だけど私以外誰もいない。


____通帳を広げた。

(これだけあれば、
母さんの治療費と…………万が一の時の弟の生活費はじゅうぶんあるわ)



先に母親の病院に振り込もう。

その後、
銀行に預けて…………

弟には私が〔いなくなったら〕渡すように頼もうっと。あの子はあの子で上手くやっていけるはずよ…………









『名古屋ね。
とりあえず飛ばなくちゃ』

オーナーにバレないように。

ジュエリーショップは店員に託してある。








窓から街並みを見下ろした。


19歳から、
ずっと息を潜めるように生きてきた。

折れそうになりながら、
強く強く。


父親の作った借金に母親の入院費。
弟の学費。

自分の生活費。


全て自力で稼ぐには、
闇社会で働くしかなかった。

騙されないよう、
騙すだけ。


男も女も関係ない。

男に寄っかかる方法もあるけれど、
父親を見てきた自分には嫌悪感しかない。



だけど________
〔はるか~♪♪♪〕


理玖に逢ってから、
私も変わった。


あんな素をさらけ出したまま、
無闇に生きる理玖。

いつもあっさりとしていて、笑ってる。

欲望に素直だ。



(抑制してきた私とは大違い………)


だから感情が動いた。

認めたくなかったけれど、
確かに理玖に惚れていた。



____だからせめて、
返したい。



渚はキャリーバッグを引いてマンションを出た………………………………………………
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