この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
〇〇を教えて。。
第8章 ウマくいったらHappyみたい☆
『理玖、おつかれ~。
一杯やって帰ろうぜ』
真田が肩を組む。
『うー…………。
真田さん、明日にしてくんない?
俺、帰りに行ってくるよ』
『どこにだ?』
『学園の傍に無縁墓があるんだ。
葬式に出られなかったから…………………』
真田はハッとした。
『あ、済まん理玖……………。
そうだよな』
手を離す。
『ちゃんと挨拶してこなきゃな?
気をつけろよ?』
『ああ。
行ってくんね』
理玖は一旦アパートに戻り、
車を運転して学園のある街に向かった。
『あら?
あらあら、まーっ………………、
理玖くん……………!!』
シスターがあんぐり口を開けて理玖を見つめる。
『大丈夫なの?
____辛かったわね………』
優月と居た頃からずっと学園で教えているシスターだ。
もちろん、
優月が死を選んだことは知っている。
ここに在籍している者の中には「生まれた時から親がいない」子供が半分ほど。
残り半分は親が養育放棄をしたり、
病気で生活出来なかったりと事情を抱えた子供たち。
『優月の墓、どこ?』
花束を抱えてシスターの後に続いた。
教会の墓がある。
〔yuzuki ena 1997~2016〕
棺桶を思わせる造りの墓に刻まれた優月の生きた年月。
そっと花束を手向ける。
理玖は頭を下げた。
シスターが俯く。
(優月……………………、
本当に俺のせい?
罪悪感なんてあったか?)
話し掛けても返事はない。
理玖は佇んでいた。
『理玖くん、もうそろそろ………』
シスターが理玖の肩を撫でた。
顔を上げると、
辺りが真っ暗になっていた。
『あ、………………
悪ぃシスター。気がつかなかった。暗くなってたの』
一杯やって帰ろうぜ』
真田が肩を組む。
『うー…………。
真田さん、明日にしてくんない?
俺、帰りに行ってくるよ』
『どこにだ?』
『学園の傍に無縁墓があるんだ。
葬式に出られなかったから…………………』
真田はハッとした。
『あ、済まん理玖……………。
そうだよな』
手を離す。
『ちゃんと挨拶してこなきゃな?
気をつけろよ?』
『ああ。
行ってくんね』
理玖は一旦アパートに戻り、
車を運転して学園のある街に向かった。
『あら?
あらあら、まーっ………………、
理玖くん……………!!』
シスターがあんぐり口を開けて理玖を見つめる。
『大丈夫なの?
____辛かったわね………』
優月と居た頃からずっと学園で教えているシスターだ。
もちろん、
優月が死を選んだことは知っている。
ここに在籍している者の中には「生まれた時から親がいない」子供が半分ほど。
残り半分は親が養育放棄をしたり、
病気で生活出来なかったりと事情を抱えた子供たち。
『優月の墓、どこ?』
花束を抱えてシスターの後に続いた。
教会の墓がある。
〔yuzuki ena 1997~2016〕
棺桶を思わせる造りの墓に刻まれた優月の生きた年月。
そっと花束を手向ける。
理玖は頭を下げた。
シスターが俯く。
(優月……………………、
本当に俺のせい?
罪悪感なんてあったか?)
話し掛けても返事はない。
理玖は佇んでいた。
『理玖くん、もうそろそろ………』
シスターが理玖の肩を撫でた。
顔を上げると、
辺りが真っ暗になっていた。
『あ、………………
悪ぃシスター。気がつかなかった。暗くなってたの』