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〇〇を教えて。。
第8章 ウマくいったらHappyみたい☆
勤務中なのだろう、
毬佳の携帯はコール音だけが響く。
留守電に『おつかれ様。
___突然済まない。
尋ねたいことがあるんだ、単刀直入に言う。
渚遥香が羽乃に接触したのは、江名くんの自殺の真相を調べるためだったのか?
君は真相を知っていたのか………………?
何があったんだ?
もし、この考えが邪推じゃないなら教えてくれ。
連絡を待っている____では』
メッセージを入れた。
通話終了ボタンを押す人差し指が震えた。
____そりゃあそうじゃないか。
渚遥香は聡明な女性だ。
合理的に見えたから、
〔理玖に仕事に戻ってほしい〕のだと疑いなく捉えていた。
だが、
一人の女性がヤクザに接触なんて無謀なことをするか?
宗一郎はメガネを外して両手で顔を覆った。
(自分が頼んだようなものじゃないか。
〔さんぽみち〕で渚遥香に「江名くんの自殺の理由はおかしい」と尋ねたのは他でもない、僕だ…………………)
たき付けてしまったのだろうか。
そのせいで女性の身体に傷を負わせてしまったのではないか?
顔を上げる。
自分の鈍さに呆れた。
『考えても仕方ない。
毬佳くんからの返事を待とう』
自分に言い聞かせるように声に出した…………………………。
____夜11時。
1週間分の研究資料をまとめて、
ひと段落ついた宗一郎は研究所を後にした。
夜道を運転して、
自宅へと急ぐ。
早く理玖に逢いたい。
ブブブブ………………
スマホがバイブした。
表示を見ると毬佳だった。
『!』
車を路肩に停め、
応答ボタンを押す。
毬佳の携帯はコール音だけが響く。
留守電に『おつかれ様。
___突然済まない。
尋ねたいことがあるんだ、単刀直入に言う。
渚遥香が羽乃に接触したのは、江名くんの自殺の真相を調べるためだったのか?
君は真相を知っていたのか………………?
何があったんだ?
もし、この考えが邪推じゃないなら教えてくれ。
連絡を待っている____では』
メッセージを入れた。
通話終了ボタンを押す人差し指が震えた。
____そりゃあそうじゃないか。
渚遥香は聡明な女性だ。
合理的に見えたから、
〔理玖に仕事に戻ってほしい〕のだと疑いなく捉えていた。
だが、
一人の女性がヤクザに接触なんて無謀なことをするか?
宗一郎はメガネを外して両手で顔を覆った。
(自分が頼んだようなものじゃないか。
〔さんぽみち〕で渚遥香に「江名くんの自殺の理由はおかしい」と尋ねたのは他でもない、僕だ…………………)
たき付けてしまったのだろうか。
そのせいで女性の身体に傷を負わせてしまったのではないか?
顔を上げる。
自分の鈍さに呆れた。
『考えても仕方ない。
毬佳くんからの返事を待とう』
自分に言い聞かせるように声に出した…………………………。
____夜11時。
1週間分の研究資料をまとめて、
ひと段落ついた宗一郎は研究所を後にした。
夜道を運転して、
自宅へと急ぐ。
早く理玖に逢いたい。
ブブブブ………………
スマホがバイブした。
表示を見ると毬佳だった。
『!』
車を路肩に停め、
応答ボタンを押す。