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〇〇を教えて。。
第8章 ウマくいったらHappyみたい☆
「宗一郎?
今、留守電を聞いたところよ。
おつかれ様。」
『ああ、遅くまで大変だな。
_____それで…………』
ごくりと生唾を飲んだ。
毬佳はコホンと咳をした。
「あなたには言わなくちゃね。
その通りなのよ。
渚は、羽乃に直接確かめに行ったの。
江名優月とやらが自死を選んだ理由を」
やっぱり。
『そうだったのか………………
僕は人間の心理に疎いな』
はは、と自嘲する。
「そうね。
疎いわね………………
渚が確かめたかったことは、
堕胎の理由なのよ」
『堕胎の理由……………?
羽乃がヤクザだから産め無かったんじゃないのか?
産まさないと脅したのでは…………?』
宗一郎の胸がざわつく。
「本当は会って聴いて貰えば早いんだけどね。
あなたも1週間も休んだら仕事が溜まっているでしょう?
今言うわ。
____江名優月の堕胎の理由は………
早瀬なのよ」
『え?
理玖?』
宗一郎は思いがけない理玖の登場に、
一瞬呆けた。
『理玖が理由?
では、遺書の通りだったと………?』
「違うわ。
____あなたも苦しむことになる。
もう、分かるでしょ?」
毬佳はらしくなく歯切れが悪い話し方をする。
『僕も苦しむ……………理玖が理由で?
分からない、ハッキリ言っ…………』
宗一郎は青ざめた。
スッと血の気が引く。
まさか………………。
「気づいた?
_____そうなのよ。
江名優月が堕胎したのは、
早瀬との子。
渚がボイスレコーダーを隠し持って羽乃と揉み合いになったわ。
SBカードが無事だったの。
聴いてみたわ、私。
羽乃は優月が自殺したことすら知らなかったみたいよ。
驚いてた。
江名優月は、
早瀬との子を宿して産めないと悟ったのよ。
最後まで早瀬に言わずにいたのね…………」
今、留守電を聞いたところよ。
おつかれ様。」
『ああ、遅くまで大変だな。
_____それで…………』
ごくりと生唾を飲んだ。
毬佳はコホンと咳をした。
「あなたには言わなくちゃね。
その通りなのよ。
渚は、羽乃に直接確かめに行ったの。
江名優月とやらが自死を選んだ理由を」
やっぱり。
『そうだったのか………………
僕は人間の心理に疎いな』
はは、と自嘲する。
「そうね。
疎いわね………………
渚が確かめたかったことは、
堕胎の理由なのよ」
『堕胎の理由……………?
羽乃がヤクザだから産め無かったんじゃないのか?
産まさないと脅したのでは…………?』
宗一郎の胸がざわつく。
「本当は会って聴いて貰えば早いんだけどね。
あなたも1週間も休んだら仕事が溜まっているでしょう?
今言うわ。
____江名優月の堕胎の理由は………
早瀬なのよ」
『え?
理玖?』
宗一郎は思いがけない理玖の登場に、
一瞬呆けた。
『理玖が理由?
では、遺書の通りだったと………?』
「違うわ。
____あなたも苦しむことになる。
もう、分かるでしょ?」
毬佳はらしくなく歯切れが悪い話し方をする。
『僕も苦しむ……………理玖が理由で?
分からない、ハッキリ言っ…………』
宗一郎は青ざめた。
スッと血の気が引く。
まさか………………。
「気づいた?
_____そうなのよ。
江名優月が堕胎したのは、
早瀬との子。
渚がボイスレコーダーを隠し持って羽乃と揉み合いになったわ。
SBカードが無事だったの。
聴いてみたわ、私。
羽乃は優月が自殺したことすら知らなかったみたいよ。
驚いてた。
江名優月は、
早瀬との子を宿して産めないと悟ったのよ。
最後まで早瀬に言わずにいたのね…………」