この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
〇〇を教えて。。
第8章 ウマくいったらHappyみたい☆
『しっかりなさいよ!!
妄執にとらわれてどうするの!!
今無いものをあたかも有るように見ていたら、
何もできやしないわ!』
毬佳は怒鳴りながら、
宗一郎の白衣の胸を掴んだ。
宗一郎の鼻の先に毬佳の大きな瞳が迫る。
『あなた、早瀬理玖を救いたくて1週間預かったんでしょ!!!
そんなあなたが落ち込んでどうするの!
いい?!〔江名優月は自分で死を選んだ〕!!
誰が悪い訳でもないわよ』
フンッと息巻く。
そして掴んだ手を離した。
宗一郎は気圧された。
(理玖に生きろと言いながら………………
その通りだ…………)
『そうだな。
僕が落ちてはいけない』
メガネを直す。
『それだけ言いたくて来たの。
渚は順調に快復しているわ。
____宗一郎さん』
『何だ』
『あなた、自分で思っているよりもずっと優しいわ。
人間的よ、とても。
そのぶん弱いわ………………。
瑠樹に誇れるあなたでいて。
変わったんじゃない。
早瀬理玖が、あなたの優しさを引き出したのよ』
毬佳は呟くように言うと、
『じゃ、仕事中失礼したわね』
とドアを開け出て行った。
ヒール音を聞きながら、
宗一郎はノートPCを取り出す。
瑠偉のアドレスへメールを送る。
〔元気ですか?〕一言だけ。
そして直ぐPCを閉じた…………………………………………
妄執にとらわれてどうするの!!
今無いものをあたかも有るように見ていたら、
何もできやしないわ!』
毬佳は怒鳴りながら、
宗一郎の白衣の胸を掴んだ。
宗一郎の鼻の先に毬佳の大きな瞳が迫る。
『あなた、早瀬理玖を救いたくて1週間預かったんでしょ!!!
そんなあなたが落ち込んでどうするの!
いい?!〔江名優月は自分で死を選んだ〕!!
誰が悪い訳でもないわよ』
フンッと息巻く。
そして掴んだ手を離した。
宗一郎は気圧された。
(理玖に生きろと言いながら………………
その通りだ…………)
『そうだな。
僕が落ちてはいけない』
メガネを直す。
『それだけ言いたくて来たの。
渚は順調に快復しているわ。
____宗一郎さん』
『何だ』
『あなた、自分で思っているよりもずっと優しいわ。
人間的よ、とても。
そのぶん弱いわ………………。
瑠樹に誇れるあなたでいて。
変わったんじゃない。
早瀬理玖が、あなたの優しさを引き出したのよ』
毬佳は呟くように言うと、
『じゃ、仕事中失礼したわね』
とドアを開け出て行った。
ヒール音を聞きながら、
宗一郎はノートPCを取り出す。
瑠偉のアドレスへメールを送る。
〔元気ですか?〕一言だけ。
そして直ぐPCを閉じた…………………………………………