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パズル
第15章 封印
靴、化粧品、食器類の三つの箱を瞳の部屋に置き、扉を閉めた。
隣のおばさんが、結婚祝いにくれた夫婦茶碗と夫婦膳。瞳の友達がくれた、イッタラのペアカップ。
片方だけ使う気にもなれないし、欠けてもないのに貰いもんを捨てるのもしのびない。
例えばこの先、誰かと再婚することがあったとしても。
それを使うことはないと、思うけど。
捨てるのはその時でいいか、と思った。
だから両方しまった。
いつか…心の整理がつくまで。
瞳の痕跡を、隠してしまいたかった。
瞳の部屋に入ると、瞳の持ち物、好きな色、好きなものがたくさんあって。
鏡台の上に飾られた1枚の写真は、俺と付き合っていた時、初めて2人でディズニーランドに行った時の写真。
晃一が生まれた時に、いつかこの子が大きくなったら、
3人で行こうねって言ってたっけ…
涙が溢れ、俺は部屋を出た。
もう、この部屋には入らない。
…入れない。
……心の整理がつくまでは。
……だから、その日まで…さようなら、おやすみ、瞳。
隣のおばさんが、結婚祝いにくれた夫婦茶碗と夫婦膳。瞳の友達がくれた、イッタラのペアカップ。
片方だけ使う気にもなれないし、欠けてもないのに貰いもんを捨てるのもしのびない。
例えばこの先、誰かと再婚することがあったとしても。
それを使うことはないと、思うけど。
捨てるのはその時でいいか、と思った。
だから両方しまった。
いつか…心の整理がつくまで。
瞳の痕跡を、隠してしまいたかった。
瞳の部屋に入ると、瞳の持ち物、好きな色、好きなものがたくさんあって。
鏡台の上に飾られた1枚の写真は、俺と付き合っていた時、初めて2人でディズニーランドに行った時の写真。
晃一が生まれた時に、いつかこの子が大きくなったら、
3人で行こうねって言ってたっけ…
涙が溢れ、俺は部屋を出た。
もう、この部屋には入らない。
…入れない。
……心の整理がつくまでは。
……だから、その日まで…さようなら、おやすみ、瞳。