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第18章 別離と邂逅

『昨夜未明、大阪市北区のコンビニエンスストアで、駐車場の車が車止めを乗り越え、ガラスを突き破って店内に突入しました。この事故で、店内にいた男性客の一人が、車と商品棚に挟まれ、搬送された病院で死亡が確認されました。運転していた男性、60歳も意識不明の重体となっており、意識が戻り次第詳しく事情を確認するものと思われます』

あ〜…このテの事故ってちょくちょくあるよな…

『なお、死亡した男性は、大阪市北区の会社員、深谷 昌幸さん、26歳…』

え⁉︎

今、なんて⁉︎


ハンドルを握る手が震える。
一気に頭が真っ白になった。
思わずハザードを出し、路肩に停まった。

心拍数が跳ね上がる。

冷たい汗が背中を伝う。

聞き間違い、だよなぁ⁉︎

似た名前なんて、きっといっぱい居るって。

関係ないって、思ってるのに。

ハンドルを握る手に力が入らなかった。

俺は、知ってたんだ。


事故ってモノは、構えてない時に起こるって事を…