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第18章 別離と邂逅

翌日。告別式が昼からだから、午前中に晃一を瞳の実家に預けて、葬儀会場に向かう。
喪服の内ポケットに袱紗と財布。ポケットにハンカチと数珠と携帯。

朝から曇り気味で、雨が降りそうだったから、傘も持った。

深谷は、会社の近くで独り暮らししてたみたいだけど、実家は俺の家の隣駅で。だから、葬儀会場はウチから近くて、バス1本で行ける所だった。

告別式を終え、出棺を見送って、会場の外に出た時、黒いワンピースを着た女の人を見た。

小雨が降ってるのに、傘もささず、雨宿りをするでもなく、ただぼんやりと、会場の方を見ているように見えて、すごく気になった。