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第26章 終章ー完成図ー

5月の半ば、GWも終わった15日。
清美ちゃんが産気づき、会社を早退して病院に走って数時間。
元気な男の子が生まれる。

生まれる前から男の子なのはわかっていたし、名前も深谷のファーストネームである昌幸の一字を取って、昌希(マサキ)と決めてあった。

我が家の次男、幸村 昌希だ。

お父さんとお母さんもすぐに駆けつけてくれて、皆で誕生を祝った。

幸せだ、と思えた。

この気持ちを忘れないよう、これからもお互いを思い合って、家族になっていくんだ。

その中には瞳も、深谷も、居る。
俺たちの心の中に、記憶の中に、これからも薄れることなく、生き続ける。

それはまるで、２つの違うパズルが、上手く組み合わさって新しい絵が出来上がったような、不思議な感じで。

だけど、それが、俺たち家族の、肖像なのだ。





ーfinー