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パズル
第5章 写真
それからしばらくして。
俺たちは入籍することになった。
しばらくは別居婚とでもいうのか、お互いの生活を優先した。
瞳はまだしばらく働くし、俺も大学とバイトがあって。それぞれの家からの方がアクセスが良かったためだ。
たまに、瞳の家に行って泊めてもらったり。
その逆もあったけど。
俺が春に入社して、夏には生活のペースも掴めるだろう、瞳も春に出産して、3ヶ月もすれば体調も落ち着くだろう、という想定で、来年の夏まではこの生活が続く予定だ。
それまでにバイトもしながら、少しずつ、ベビーグッズを探したり。
卒論もあるし、いろいろすることは多い。
そんなある日、俺は瞳を誘って出かけた。
瞳は悪阻もあるようだが、朝と夜に気分が悪くなることが多いらしく、俺はあまり目の当たりにすることもなかった。
お母さんに言わせると、『軽い方だから平気』とのことだった。
経験がないのでどこまでが軽くてどこからが重いのかもよく分からないけど。
どっちにしても、オンナは大変だ、と思うしスゴイと思う。
「瞳、こっち」
「順一、どこ行くの?」
「ナイショ」
瞳は困ったように笑って、俺についてきた。
俺たちは入籍することになった。
しばらくは別居婚とでもいうのか、お互いの生活を優先した。
瞳はまだしばらく働くし、俺も大学とバイトがあって。それぞれの家からの方がアクセスが良かったためだ。
たまに、瞳の家に行って泊めてもらったり。
その逆もあったけど。
俺が春に入社して、夏には生活のペースも掴めるだろう、瞳も春に出産して、3ヶ月もすれば体調も落ち着くだろう、という想定で、来年の夏まではこの生活が続く予定だ。
それまでにバイトもしながら、少しずつ、ベビーグッズを探したり。
卒論もあるし、いろいろすることは多い。
そんなある日、俺は瞳を誘って出かけた。
瞳は悪阻もあるようだが、朝と夜に気分が悪くなることが多いらしく、俺はあまり目の当たりにすることもなかった。
お母さんに言わせると、『軽い方だから平気』とのことだった。
経験がないのでどこまでが軽くてどこからが重いのかもよく分からないけど。
どっちにしても、オンナは大変だ、と思うしスゴイと思う。
「瞳、こっち」
「順一、どこ行くの?」
「ナイショ」
瞳は困ったように笑って、俺についてきた。