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パズル
第13章 別離
夢だと思いたかった。
意識があったが、頭が働かない。
視界も白くぼんやりとしている。
人の声は聞こえるが、なんと言っているのかはわからなかった。
やっと自分の状況が認識できた時、俺は病室のベッドの上で。
瞳のお父さんとお母さんと、晃一がいた。
「お父さん…」
「…気が、ついたかい?」
「ひとみ…が…」
お父さんが沈痛な面持ちでかぶりを振る。
「瞳は、亡くなったよ…」
「…俺が…俺の、せい、です…」
声が震えて上手く喋れない。
涙が頰を伝うのがわかった。
「不幸な事故だ…目撃証言では、相手方が赤信号を無視して突っ込んだと聞いた。相手方の運転手も亡くなったそうだ。ただ、状況から見て、事前に発作か何かで気を失っていたか、心肺停止状態だった可能性もあるらしい…詳細は現場検証と検死が終わらないとわからないが…」
お父さんは、冷静に状況を説明することで、必死に納得しようとしているようだった。
お母さんは晃一を抱きしめて泣き崩れた。
相手がどうかなんて、どうでもよかった…
ただ、瞳が死んで、俺が生き残った、その現実を恨んだ…
意識があったが、頭が働かない。
視界も白くぼんやりとしている。
人の声は聞こえるが、なんと言っているのかはわからなかった。
やっと自分の状況が認識できた時、俺は病室のベッドの上で。
瞳のお父さんとお母さんと、晃一がいた。
「お父さん…」
「…気が、ついたかい?」
「ひとみ…が…」
お父さんが沈痛な面持ちでかぶりを振る。
「瞳は、亡くなったよ…」
「…俺が…俺の、せい、です…」
声が震えて上手く喋れない。
涙が頰を伝うのがわかった。
「不幸な事故だ…目撃証言では、相手方が赤信号を無視して突っ込んだと聞いた。相手方の運転手も亡くなったそうだ。ただ、状況から見て、事前に発作か何かで気を失っていたか、心肺停止状態だった可能性もあるらしい…詳細は現場検証と検死が終わらないとわからないが…」
お父さんは、冷静に状況を説明することで、必死に納得しようとしているようだった。
お母さんは晃一を抱きしめて泣き崩れた。
相手がどうかなんて、どうでもよかった…
ただ、瞳が死んで、俺が生き残った、その現実を恨んだ…