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山田雪江のフロント日記
第5章 エピソード 2 なぜ間違える?
「ど、どういうこと?」
「そのオヤジは412号室だったのよ。
で、若いカップルは414号室。
なのにカップルが414の鍵開けて、ドアを開けたら
オヤジがベッドに座ってたんだって。部屋間違えてんのよね、オヤジ」
「え~!で、どうしたんですか?」
「その若いカップルはさ、いい人たちでさ、少し部屋直してくれたらそれでいいって
待ってますって、待っててくれたのよ」
「でも、だったらオヤジが使うはずの部屋と交換しちゃえばいいのに」
「そのコ達が選んだ部屋のほうが新しくてきれいなの。
だからそっちのほうがいいって、待ってたわよ、文句も言わずに、えらいわぁ」
「だけどそのオヤジもなんで間違えるかね?って感じですね。
っていうか、部屋あけたら人がいるって、かなり驚きますよね」
「そうよねぇ!きっと内鍵かけてなかったんじゃない?
だけどなんで間違えるのよ、まったく迷惑な客だわよ、仕事増やしてくれてさ」
吐き捨てるように言うと雪江さんは、
ガッチリにいちゃんにむかって手をあげ、白ワインちょうだい!と叫んだ。
「そのオヤジは412号室だったのよ。
で、若いカップルは414号室。
なのにカップルが414の鍵開けて、ドアを開けたら
オヤジがベッドに座ってたんだって。部屋間違えてんのよね、オヤジ」
「え~!で、どうしたんですか?」
「その若いカップルはさ、いい人たちでさ、少し部屋直してくれたらそれでいいって
待ってますって、待っててくれたのよ」
「でも、だったらオヤジが使うはずの部屋と交換しちゃえばいいのに」
「そのコ達が選んだ部屋のほうが新しくてきれいなの。
だからそっちのほうがいいって、待ってたわよ、文句も言わずに、えらいわぁ」
「だけどそのオヤジもなんで間違えるかね?って感じですね。
っていうか、部屋あけたら人がいるって、かなり驚きますよね」
「そうよねぇ!きっと内鍵かけてなかったんじゃない?
だけどなんで間違えるのよ、まったく迷惑な客だわよ、仕事増やしてくれてさ」
吐き捨てるように言うと雪江さんは、
ガッチリにいちゃんにむかって手をあげ、白ワインちょうだい!と叫んだ。