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影に抱かれて
第12章 光に灼かれて
「神、神、神……! 君は昔からそうだね。でもいいさ。昨日僕は見たんだ。リュヌは……僕に抱かれたいと思って、昨夜あんなことをしていたんだろう?」
あんなこと。
それが自慰のことを指していると気付いて、羞恥心に包まれたリュヌはジュールの腕から逃れるように身体をくねらすが、ジュールの力に敵うはずもない。
リュヌの白い首筋は、ねっとりと食まれるように愛撫されていた。
「うっ……ああ、駄目……あっ……」
「その声が聞きたかったよ、リュヌ。恥ずかしがる君が好きなんだ。君の神の教えがあっても、それでも君は僕を求めてくれた。今宵こそそれに応えよう……」
布団を全てまくり上げると床に落とす。
月明かりだけが照らす部屋のベッドの上で、羽をもがれた天使のように怯えるリュヌは微かに震えていた。
道徳心、そして信仰心と愛の狭間で揺れるリュヌのズボンに手を掛けると、それを一気に下ろす。
そしてジュールはリュヌの性器が昔のように、いやそれ以上に大きく反り返っているのを見て唇をペロリと舐めた。