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電動人形
第21章 未知
ボクは俯いてスマホを弄る。
男は僕を鼻で笑う。
両サイドの男だけでなく、他の男達も女性に手を伸ばし始めていた。
『♪♪♪〜♪♪♪〜♪♪♪〜』
携帯の着信メロディが鳴る。かなりの音量で皆が一斉に止まった。
女性だけは反応しない。やはり周りの音は聞こえないのだ。
「おい、紙袋の中からだろ。うるさいからお前が止めろ。」
40代の男が顎をしゃくりあげてボクに言う。
皆の視線がボクに集まる。
ボクは慌てて紙袋を開け、一番上にある携帯を取り出した。