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電動人形
第24章 霧吹き
「そうか、そうか。
暑いもんなぁ。涼しくしてやるよ。」

男は女性が頷いたのをいいことに調子づいていた。

ボクから霧吹きを奪い取ると、シュッと肌の現れた首もとに吹きかける。

ビクンビクン…

女性は頷いたものの突然のことに大きく体を揺らす。

美しい。

ボクはそう思った。

『もう1つあるだろ?
オレにも寄越せ。』

右側の男まで霧吹きを持つ。

ニタニタと笑みを浮かべて狙いを定めていた。


『ほな、どこから涼しくしてやろうかなぁ。』


後の男が脇腹から腹部に霧を吹きかけていった。
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