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君のKISSに夢☆CHU
第8章 ダイニングbar☆MOON

「あんた、名前は?」

「桂木桜音です。」

「さのんか、可愛い名前なんだな。俺は名刺に書いてあった通りだ。俺の事は、輝愛って呼び捨てでいいから。俺も桜音って呼ぶけどいいか?」

「はい…。」

「あ、あと敬語もいらない。」

「輝愛は、KISSが好きなの?」

「あぁ、俺KISSフェチ。セックスよりKISSの方が好きだな。相手によって変わるし、奥が深いだろ?」

「わかる!私もKISS大好きだから。今まで探してたの。KISSの相性が合う人。輝愛とはすごく相性合うみたい。」

「桜音って、面白いな。今までそんな事言う奴に会った事ない。皆だいたい俺の見た目が好きなだけだからな。KISSがいいからって言われて、悪い気はしない。そういう女、俺は嫌いじゃないよ。」

輝愛がフッと笑った。

「ありがとう…。」

その笑顔が何だか、すごく素敵で恥ずかしくて下を向いてしまう。

「来いよ!なんか美味しい飯、作ってやる。」

輝愛に腕を引っ張られたけど、私は静かに言った。

「トイレ行くから、先に行ってて。」

「そうだったな。悪いっ。店で待ってる。」

そう言って輝愛は店内に入っていった。
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