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君のKISSに夢☆CHU
第10章 溺愛系の弟
来騎の家のバスルーム。
私は今、来騎に後ろから抱き締められる形で、バスタブの中にいる。
ミルキーな入浴剤を入れたので、白いお湯で水の中の体は見えないが、来騎の腕の中にスッポリとおさまった状態になっている。
「桜音、好きだよ。」
チュッ…チュッ…。
うなじのあたりに来騎のキスがたくさん落ちてくる。
耳朶を優しく甘噛みされると、ピクッと体が反応してしまう。
「あんっ…来騎っ。」
「可愛い…。僕だけのものにしたいよ。このまま腕の中に閉じ込めておきたい…。」
甘い言葉を耳元で囁かれて、胸がキュンとなる。
「今夜だけは、僕のお姫様になってね。たくさん愛してあげる。」
「うん…。ねぇ、来騎。のぼせちゃうから、先に出て体洗うね。」
ザバッ…。
私が立ち上がって、湯船から出ると来騎も立ち上がった。
「桜音は、そこの椅子に座って。髪洗ってあげるから。」
「え?いいよ。自分でやるから。」
「僕がやりたいんだよ。やらせて。」
そう言ってシャワーのお湯を出した。