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君のKISSに夢☆CHU
第12章 俺様系の兄

来騎と一夜を共にしてから、一週間がたつ。

あれから、来騎とは会っていないけど、来騎からは甘いメッセージが毎日のように届いている。

来騎に溺愛されてるなぁ…。

自分でもそう感じるほどの溺愛っぷり。

嫌ではないのだけど、来騎のマメさにビックリしている。

今日、来騎はお店に入らないみたいなので、この前のお礼もこめて、MOONに行こうと思っている。

輝愛とは、連絡先を交換していないから、今日は出勤日なのかは、わからないんだけど…。

シンさんに、お礼を言えればそれでいいしね。


大学の講義が終わり、一度着替えてから、お店へ向かった。

まだ早い時間だけど、チラホラと女性のお客さんがいた。

カウンターの端の席のお客さんと、輝愛は話していた。

「いらっしゃいませ。」

シンさんが、冷たいおしぼりを渡してくれる。

「シンさん、先日はご迷惑おかけしてすみませんでした。」

「何?桜音ちゃんは謝るとこじゃないよ。悪いのはうちのバカ兄弟なんだから、気にしないでよ。」

シンさんが優しく微笑んで言った。

この笑顔には、本当に癒されるなぁ。
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