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第14章 翔大のお願い

撮影当日、私は困り果てていた…。

恋人同士の撮影にしたって、これはやりすぎじゃないの？

今、私も翔大も上半身裸でﾍﾞｯﾄﾞでのｼｮｯﾄを撮影している。

さっきは翔大が私の服を脱がせて、首筋にKISSするｼｮｯﾄや、私が翔大の胸にKISSﾏｰｸをつけるｼｮｯﾄまであった。

確かに恋人同士のｺﾝｾﾌﾟﾄなのだから仕方ない。

しかもよく聞いたら、この特集の内容が恋人とのsex特集というんだから、こんなｼｮｯﾄになるのも無理はないんだけど。

ﾔﾊﾞｲな…。

輝愛は何も言わないだろうけど、来騎がこれを見たら、何て言うだろう…。

来騎のﾔｷﾓﾁは半端ないから、正直知られたくない。

あぁ…神様、どうか来騎にだけは、知られませんように…。

そんな事を思いながら、撮影は進んでいく。


｢どうしたの？今は俺の事考えて。｣


急に至近距離の翔大に囁かれて、現実に引き戻される。

久しぶりにじっくり見る翔大は、やっぱり格好いい。

何かﾄﾞｷﾄﾞｷしちゃう…。