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君のKISSに夢☆CHU
第14章 翔大のお願い

輝愛の唇が触れた所から、快感が体全体に広がっていく。

瞳を瞑って、輝愛の唇の感触を感じている。

やっぱり気持ちいい…。

体のあちこちにKISSの雨が降る。

そんなKISSに身を委ねていると突然輝愛の動きが止まった。

私のうなじを指で触りながらそこを見つめている。

不思議に思って声を掛けると、ビックリする言葉が返ってきた。


「…んっ?輝愛?どうしたの?」

「昨日来騎に会った時は、お前としばらく会ってないと聞いたんだが…。」

「うん…来騎とはしばらく会ってないけど、どうして?」


そう言うと、フッと輝愛が笑って私から体を離した。


「お前を独占するつもりはない。恋人ではないからな。ただ、嘘を付かれて遊ばれる程、俺も来騎も暇ではない。」

「…………?」

「ただ男が欲しいだけなら、好きだとかそういうセリフは二度と口にするな!」


明らかに怒りに満ちている輝愛に、私は訳もわからず動揺する。


「何?どうして急にそんな事言うの?」

「それはこっちのセリフだ!嘘付きな女を抱く程、俺は女に困ってない!」

「嘘って何?私嘘なんてついてないよ。」


何で?何でそんな事を言うの?

泣きながら、輝愛の腕にしがみつくと、輝愛がすごく冷たい覚めた瞳で私を見た。
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