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獣欲の檻
第10章 ルルミの成長
酷く怒られた事を引きずっていたルルミは、ココと同じくらいのちょっと年上の男の子とは喋っても良いのだろうかと思っていた。

その子の首についている赤い首輪が気になって見ていると、男の子は笑って言った。


「動物か植物の名前をご主人様が付けるんだ。マルだから動物だね?」

「……なんで?」

「僕にもわからないけど、動物は言うこと聞くし、植物は動かなくて静かだからじゃない?」


2人は歩きながらそんな話をした。


「ケンはいつからいるの?」

「ずーっと前。赤ちゃんの時からいたよ?」

「……そうなの?」


大広間に着くと、サクラもそこにいて壁際に立っていた。

するとケンは大広間に入るなりサクラ達と同じように壁際に行き、四つん這いになった。
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