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第6章 ココの行き先

屋敷から出る前の日のこと。


ほとんどを檻の中で過ごすココを黒スーツの男が引っ張り出した。怯えるココと泣き出すルルミに、黒スーツの男が優しく言葉をかけた。



「大丈夫だ。旦那様がココに話があるだけだ。すぐに返って来る。」



そう言われると、ルルミは泣き止み、ココも頷いてすんなりと男の言う事を聞いてついていった。


通されたのは、以前にリナが入った応接室。


勿論、ここに連れられて来てから、あの部屋から出たことのないココはビクビクしながらも、部屋とは全く違う雰囲気に辺りを見回していた。


「そこへ座りなさい。」