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獣欲の檻
第7章 ルルミの行き先
「じゃ、来なさい。」


そう言って檻の外からルルミに、手を伸ばしてきた男の手を掴んだ。

優しく引っ張られ、檻から出るルルミは、親と暮らしていた時から、体を動かさずに狭い所へいたため、筋肉もなく小さくて細かった。



「おじさんの…お名前は?」


「私の名前は知らなくて良いんだよ。」



微笑むその男を不思議に思いつつ、頷いた。

手を引かれ、ここに来て半年弱の間、ずっと地下での生活から初めて地上へと出たのだ。



「…お姉ちゃんは…?!」
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