この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ハツコイ♥アゲイン
第6章 魔法の言葉

……暗くて、深い闇に……一筋の光が入ってきて
凍った心が少しずつ溶けていく。


「陽向…」

「とは言っても
人と違うことをするのは、勇気がいるよな」


箱からもう1本煙草を取り出して、陽向が体を正面に戻した。


「……俺だって分かんねぇよ」

「………!」

「これが進むべき道なのか。
自分が本当にやりたかったことなのか」

「………」

「具体的にどうしたいとかねぇしな。
お前とそれほど変わらないさ」


……そんなことない。

私には分かる。
貴方はきっと、海の向こうでいつも戦っている。

芯の強い心を持って
真っ直ぐ前だけを見て


─── 私が好きになった月岡陽向は、そういう男だ。



「……見つかるかな、私にも」


漆黒の文字盤を、一定のリズムで時を刻む秒針。
自分の鼓動と重なって、忘れていた何かが体の中に広がっていく。


「今はまだ分からないけど。
あの頃のように、夢中になって出来る何かが…」

「何をしていいか分からねぇなら」

「………!」


陽向が、私の手に触れた。



「── まずは、自分を好きになれ」



/377ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ