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ハツコイ♥アゲイン
第7章 惚れない理由が無い
4日前の月曜日。
時刻は朝の8時半。
『……マジで働いてやがる』
うちはセルフサービスのカフェ。
注文を先に取り、お客様が自分で席まで商品を運ぶ形式だから
店内でも持ち帰りでも、必ずレジカウンターで接客が必要になる。
通称 “ レジ ” というポジションで、ドキドキしながら待っていた私の前に
約束通り、出勤前の陽向が現れた。
・・・胸の中から何かが発生して、キュンと高鳴る。
『カフェモカ。ショート』
『え!?カフェモカ!?
牛乳にチョコレートシロップ入ってるよ?』
『……だからなに』
『そっか~、カフェモカ。モカ、う~~ん…』
『なんだよ』
『なんか意外っていうか似合わないっていうか。
ラテならまだしもカフェモカってさ。
ブラックとかエスプレッソの方がイメージを壊さないからいいと思うんだけど…』
『~~客の注文に文句付けんな!
いいからさっさと用意しろ!』