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ハツコイ♥アゲイン
第7章 惚れない理由が無い
わぁお!
毎朝顔を合わせてるとそんな変化に気付くのか!
って驚きながらも、完璧に当たってるけどね。
ソーサーにマグカップを置いて、店内用のトレイに乗せて
いつものようにスマイルを作ってから、カウンターの前に差し出した。
「お待たせしました!」
「ありがとう」
「ごゆっくりどうぞ!」
7月最後の金曜日。
衝撃的な飲み会から、今日でちょうど2週間が経った。
今週は空がスッキリと澄み渡って晴天続きで
いよいよ本格的な夏が来たと感じるくらい、朝から気温は上昇しっぱなし。
そんなお天気と私の心が連動しているみたい。
さっきスマイルを “ 作った ” なんて言ったけど
無理して作らなくても、自然と笑みが零れてしまうのだ。
坂下さん以外の常連さんからも、続々とツッコミが入るくらい
店長はもちろん、一緒に働く仲間もビビるくらい
……1週間前、陽向と駅前で話をしてからの私は
まるで生まれ変わったように、水を得た魚のように元気になってしまった。