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ハツコイ♥アゲイン
第7章 惚れない理由が無い
「……陽向……!」
来た、来てくれた……!
ミントブルーの爽やかなストライプシャツに、細身のスーツ。
今朝は寝癖のない、ビシッと揃えた束感アップバンクショート。
……最高。完璧。
その証拠に、すれ違い様にOLのお姉さんが振り返った。
もし、私が忠犬ハチ公なら
両耳がピンと立って、尻尾を千切れるくらい振っているに違いない。
「お、おはようございます///」
「やべぇぞ、外」
「えっ!?」
「溶ける」
カウンターの前に立った陽向の額が、少しだけ汗で滲んでる。
・・・額もそうだけど、鎖骨。
うっすらと濡れたその首元に反応する私って……
「今日、猛暑で33度になるって天気予報で言ってたよ」
「はぁ…勘弁しろよな。今日店舗視察だっつーのに」
「冷たいのにする?」
「アイスコーヒー。トールで」