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ハツコイ♥アゲイン
第7章 惚れない理由が無い
分かってないわけじゃないけど
さっきから足がふわふわして、会話の内容にちゃんと集中出来ていない。
なんだろう、なんていうの?
こうして並んで話が出来ることが、嬉しくて仕方なくて
その横顔をそっと見上げるだけで、キュウッと胸が締めつけられるというか……
“ 会話してくれてありがとう!!お金払います!!
って気持ちになっちゃう自分が怖いんだよ ”
……3週間前の梓の心境と、まさかのリンク。
「そ、それならお店で飲んでいけばいーじゃん!」
自動ドアを出て、テラス席から歩道まで残り5m。
引き留めたくてそう言ってみたものの
さっき陽向が言った通り、外に出た途端ものすごい熱気にクラリとしてしまう。
「あ、暑い…」
「言っただろ、これから視察なんだよ。
店が11時からだからその前に」
「どこ行くの?」
「銀座。正規代理店」