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ハツコイ♥アゲイン
第7章 惚れない理由が無い
自動ドアが開いた途端、バイト仲間の女の子の叫び声が聞こえて
それと同時に
「~~邪魔だ!」
「………!!」
「どけっ!!」
店の中からものすごい勢いで、誰かが突然飛び出して
私の肩をガツンと突き飛ばしてきた。
~~な、な、なに!?
「胡桃ちゃん」
よろけた足を踏ん張って体勢を整えると同時に
近寄ってきた店長が背中を支えてくれる。
「大丈夫?」
「て、店長、今の…」
「中に入って、すぐに110番通報して」
「えっ!?」
「ドリンクを注文して目を離した隙に
カウンターのフード持っていった」
「………!!」
店長の声はいつもと変わらず、落ち着いているけど
顔を上げた先で、店内のお客さんが騒然としている。
レジの手前で、女の子が真っ青な顔でオロオロしてる。
……110番。通報。
それって、つまり……!
「声かけたら逃げたから、間違いないと思う。
お店頼んだよ……
~~って胡桃ちゃん!?」