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ハツコイ♥アゲイン
第2章 兄妹格差
─── 昔から、変わらない。
過保護とかシスコンとかでは決して無いんだ。
ただ単純に、お兄ちゃんは人として周りに優しい。
家族であり、妹である私には特に……
「……幸せになってほしいなんて
そんな台詞、よくシラフの状態で言えるね」
そう言ってぷいっと顔を背けたのは、照れ隠しだって自分でも分かってる。
あーあ、ほんと可愛くない。
私って本当にこの人と兄妹なのか?
同じ血が流れてる?
お姉ちゃんと私は似てるんだけどな。
「お前の方から、幸せがどうのこうのって言い出したんだろ」
頭の後ろからお兄ちゃんの笑い声が降ってきた。
「気分転換程度に考えればいいじゃん。
もしかしたら “ 運命の出逢い ” があるかもしれねぇよ?」
「合コンで運命って……。
だいたい、お兄ちゃんの大学時代の友達なら大体知って…」
「いいじゃないの胡桃、行きなさいよ」