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ハツコイ♥アゲイン
第7章 惚れない理由が無い
すっげー面倒
つーかお前それで空しくねぇのか
本気で好きっつってるのに、諦めつくのかよ
つまり俺は日本にいる間、他の女と遊べないってことじゃねぇか
「………」
眉間にしわを寄せる陽向の、心の声がダダ漏れしてる。
って私の勝手なアフレコだけど、きっとそう思っているに違いない。
「……ごめん、ね」
沈黙に耐えられず謝ってしまった。
こんな面倒で我儘な女でごめんなさい。
大人しく引き下がる、いい女じゃなくてごめんなさ……
「分かった」
「………!」
「負けたよ、もう」
やれやれといった具合に、陽向が小さく笑った。
……え? いいの?
いいの!?
「陽向、本当に!?」
「あぁ」
「……っ/// あ、ありがとう…!」
「……いいかげん俺も、吹っ切らなきゃいけねぇしな」
「………!」
……えっ?
吹っ切る……って何が?
「陽向……?」