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ハツコイ♥アゲイン
第8章 溺れるほど、夢中
─── 考えるの、やめた
というより
脳も心もやられて、考えることが出来なくなった
“ 俺は今、お前のことしか考えてねぇよ ”
……嘘でもいい
こんな極上の台詞が聞けるなら
これがお芝居だとしても一向に構わない ───
「胡桃」
麻痺したように感覚のない体。
後ろから支える陽向が、耳元で私の名を呼んだ。
「お前、今すげー濡れてるだろ」
「………!!」
突然放たれた言葉。
ワザと小さく、低い声で囁かれて
ドクッと大きく心臓が動く。
「正直に言ってみ?」
「……っ や、」
「どうなんだよ」
「や、やだ待って…っ」
斜めに伸ばしていた足を閉じようとしたのに、力が入らなくて
お腹を支える方とは逆の手で
陽向がゆっくりとワンピースの裾を捲っていく。