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ハツコイ♥アゲイン
第8章 溺れるほど、夢中

単純な私。

沈んだ気持ちは、今の言葉ですぐに消えてしまった。


「3ヶ月って……/// そうだっけ?」


差し出してくれた陽向の手を支えにして、サンダルを履いて
あの頃の甘酸っぱい記憶を辿る。


「2年の期間限定だったのにね///」

「ハジメテは大事にしたいとか、純情ぶったこと言いやがって」

「だ、だって本当だもん…」

「制服で人の前ウロウロして、うざってぇくらい近付いてくるくせに。
拷問プレイにも程がある」

「……ぷっ///」

「笑うな。
律儀に耐えたハタチの俺を褒めてやりてぇよ」




手を繋いだまま、マンションを出て
キラキラと輝く夜の街を歩く私達は、他人から見たら本当のカップルに見えるだろう。


1秒1秒を、心と体に刻みつけて
ひとつひとつの瞬間を思いっきり楽しむんだ。



─── 貴方が、好き



私の斜め前を歩く、横顔を見つめながら

心の中で何度も呟いた ───



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