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ハツコイ♥アゲイン
第3章 再会トラップ
「午前中美容院行って、マツゲ植えてネイル取り替えてきたわ」
と、手鏡で自分の顔を再確認する1人は
アパレル業界に入った販売職だから、平日の今日はお休み。
「私なんて定時と同時にダッシュしてきたからね!
ったくこんな日に限ってデータ入力多過ぎだっつーの」
キッカリ5時半で上がれる彼女は、証券投資企業で働くOL。
今日は定例の女子会があったらしいけど、断ってここに来たらしい。
「同僚に土下座して出勤頼んで、あたしは早退。
ま、日頃頑張ってるからこそ出来る技なんだけどね」
そう言って香水を一振りした最後の1人は、マンモス保育園で働く保母さん。
普段はエプロン姿であろう彼女は、綺麗めのお姉さんに変貌を遂げている。
……き、気合い入ってるなぁ……
「……突然の誘いだったのに、みんなありがとね」
キラキラを通り越したギラギラオーラに、軽く眩暈を感じながらも
数年ぶりに会う彼女達に向けて、私はもう一度笑顔を作った。
……そう
学生時代は毎日のようにバカ騒ぎしていた、仲間だけど
こうして会うのは、実は卒業以来だったりする。