この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ハツコイ♥アゲイン
第3章 再会トラップ
「可愛さキープしてるねぇ、胡桃」
香水をバッグにしまいながら、保母さんやってる子が私を上から下まで眺めてくる。
「相変わらず顔小さいし目がデカイし。
ストレートロングの茶髪も変わってないじゃん」
「……いや、肌とかボロボロだから。
美容院最近行ってないし、頭もプリン状態…」
「えー、でもその眉上パッツン前髪が似合うのは胡桃くらいだよ。
羨ましいわ」
「………」
……ねぇ、今完全に思ってないこと言ったでしょ。
目が笑ってないもん。
あーー、やだな。
友達に対して裏を見ちゃうこの感じ、自分でもすごい嫌。
「つーか、ほんと久しぶりすぎるよ胡桃。
うちら3人は毎月くらいの勢いで飲んでるよ?」
「………」
「誘ってもあんた絶対来ないからさ。
途中から声すらかけなくなっちゃったんだから」
アパレル職の子がそう言って溜息を漏らした。
……はい、本望です。
その方が有難い。
みんなの仕事や男の愚痴を聞くのって、今の私にはしんどいだけなんだよ。