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ハツコイ♥アゲイン
第10章 5年前の恋心
その質問を口にしただけで、胸がヒリヒリと焼けるように痛い。
恋人ごっこ
おままごと
2ヶ月弱という期限付き
……分かっていても
私の気持ちは、バーチャルだと割り切る事が出来なかった。
嬉しくて、楽しくて
陽向が笑うだけで失神しそうなくらい、本当に大好きで
そんな彼が、他の女性に想いを寄せている事を知った今
心って、こんなにも苦しくなるものなんだろうか……
「……へー。
知らない間にそこまで進んでたんだな」
仕掛けた張本人も、流石に驚いていることだろう。
再会した飲み会から、今日に至るまでを
私の心境をたっぷりと盛り込んで説明した。
「新宿は、彩ちゃんの会社があるもんな」
空になった缶を潰したお兄ちゃんが、冷蔵庫から2本目を取り出す為に立ち上がる。
「翔太に会う前に再会しちまったってことか」
何気なく呟くお兄ちゃんの一言一言に、とんでもない破壊力があって
もう息が出来ないくらい緊張してる私だった
けど……