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ハツコイ♥アゲイン
第10章 5年前の恋心
「……あのねお兄ちゃん。
あなたの過去の武勇伝なんて、今は正直ど~でもいいの」
温くなったビールをごくごくと飲み干す。
シリアスな空気が一瞬で消えちゃったよ。
「ちゃんと話すって言ってくれたじゃん。
私が聞きたいのは…」
「今ではすっかり、読者様のお陰で爽やかなイメージが定着して
隼人と出会えた事で、一途な愛を知ることが出来たけど」
「………」
「自分でも思う。典型的な遊び人だった」
~~はい!?
何しんみり語ってんだバカ兄貴!
てゆーかまだ続けるのか!
「うちの血筋が悪いよな。
あのド派手な姉貴を持ってるわけだし」
「……両親がパリピだったわけだし。
てゆーか私的には、お姉ちゃんよりお兄ちゃんの方がチャラチャラしてたと思うけど!」
「そう。20代前半なんて毎週飲んでた」
「そうでしたね! スーツが似合うからって余計に調子に乗って…」
「5年前の25歳が、まさに全盛期。
“ あの合コン ” が開かれたのもその時だ」
………!