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ハツコイ♥アゲイン
第12章 restart
グラスを片手にキョトンとする彼女。
……陽向と一緒に胡桃が偶然その姿を見つけた、先週の金曜日
泣き顔だったという理由は、分からないけど
彩ちゃんも俺と同じ、去年籍を入れたばかりの新婚だ。
だから、これから陽向が
何を聞いて、どんな言葉で心情を伝えるのか
その結果何かひとつの答えが見つかるのか……
冷静を装い、自ら嗾けたくせに
煽った俺の方が緊張している。
「……チッ、偉っそうに」
少しの沈黙の後、陽向が溜息を漏らした。
「彰、何度も同じこと説教してくるんじゃねぇよ。関係ねぇだろ」
「だからあるって言ってんじゃん。審判。もしくは裁判官」
「てめぇに裁かれてたまるか…」
「ちょっとお2人さん〜。何の話〜〜?」
言い合う間で、彩ちゃんが両手を広げて笑う。
「話は見えないけど。
でも……予測できるかも、私」
「「……!」」
「私を誘ったのは陽向。でも立花くんからも連絡が来た。
2人揃ったってことは……
やっぱり、 “ 翔ちゃん ” ?」