パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第13章 “ ずっと傍にいる ”

お昼に電話した時、陽向は軽く死んでるって言ってたけど
我が兄貴はそれを遥かに上回る酷さだった。

真夜中に意味不明な酔っ払いの熱弁を、一通り聞かされても要領を得ず

だけど、なんとか話を要約したら

昨夜、お兄ちゃんと陽向が彩さんを呼んで
……その場に旦那さんである翔太さんも来ていたことだけは、分かった。


「……どんな話をしたんだろう」


駅と反対方向に進みながら、独り言が止まらない。

お酒に強いはずの２人がグロッキーになったのは
良いことがあったから？
悪い方向にいってしまったから？

ぐるぐると頭の中で妄想を繰り返して


……だけど


“ 俺は今出向中。９月には戻るんだ ”


「………」


恋人ごっこ
大人のおままごと
来月まで、私の彼氏を演じてくれているだけ


……どんな結果になったとしても、私は……