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ハツコイ♥アゲイン
第13章 “ ずっと傍にいる ”
「……あれ?」
エントランスに入って、決死の覚悟でインターホンを押したけど応答がない。
今は……夜7時。
バイト終わったよって、メールしたから出掛けてないよね?
あ、もしかして部屋番号間違えてたりして!
慌てて携帯を取り出した、その時
「………!」
同じタイミングでドアが開いた。
……い、いよいよだ。
胸のシフォンシャツをギュッと掴んで、一歩を踏み出す。
エレベーターで最上階に着いて
もう一度部屋のベルを鳴らそうとすると
「………!!」
玄関のドアが開いて、中から陽向が現れた。
「お疲れ胡桃」
「………っ」
「悪い、ちょうど風呂入ってた」
白いTシャツに、カジュアルな麻素材の短パン
セットされていない、少し濡れた髪
「入れよ」
「〜〜〜っ」
「? なに?」
雫が毛先から伝う、その頬のラインが美しくて
血管がうっすら浮き出た、袖から伸びた腕が綺麗で
「……おい」
はい、聞こえてます
だけど、いちいち破壊力があって言葉が出ない
期待を裏切らない、オフモードの彼に
私の心臓は一瞬にして撃ち抜かれてしまった。